収入ラボ

低金利時代を生き抜くサバイバル投資術 ~入門編:資産三分法とは~

ぐらまま
ぐらまま
そもそも、お金に働いてもらう方法って本当にあるの?
ぐらぱぱ
ぐらぱぱ
うん!安心して、それは確実にあると言えるよ!先のはじまり編で出てきた銀行預金の利子だって立派なお金に働いてもらう方法、つまり資産運用方法の一つだよ
ぐらまま
ぐらまま
そっか!じゃあ、どんな資産を持てば良いの??
ぐらぱぱ
ぐらぱぱ
細かい資産の種類も気になると思うけど、まず資産を保有する上での大事な考え方と資産タイプの概要について説明するね!!

資産運用と一言で言っても、資産の種類は銀行預金から貯蓄型保険、債権や株式、更には不動産など、非常に多くの資産(アセット)の種類があります。

一つずつのアセットの種類に言及しだすと、話がとても細かくなるので、まずこの入門編では資産運用の考え方の定石である「資産三分法」から説明していきます。

 

資産運用の基本のキ。資産三分法とは??

資産三分法とは?

いきなりの専門用語っぽいワードですが、決して難しく考えないでください。

例えば、イメージしてみてください。あなたが卵を10個持っていたとします。
それらを割らずに長期間保管したいときに、あなたはどうしますか?

ぐらまま
ぐらまま
・・・うむむ、低いとこに置くと踏みそうだし、高いとこに置くと落としそうだし、、(ぴかっ!!)答えは無重力!!
ぐらぱぱ
ぐらぱぱ
斜め上から来たな・・・

一つのカゴに10個を山盛りにしておく・・・非常に危なそうですね。

二つのカゴに分けておく・・さっきの一つのカゴよりは安全そうです。

三つのカゴに分けておく・・・だいぶ安心になりました。

「岐阜産の飼料で育てられた風味豊かな「さくらまいたまご(国産)」」

三つのカゴに分けておけば、一つのカゴが何らかの理由で落っこちて、一部の卵が割れてしまったとしても、残りの3分の2のカゴの中身(卵)は守られるということですよね。

では、5つ、6つ、10個、100個(←上記の卵10個のたとえ話では物理的にムリ)
のカゴに分けてはどうか!?という声も聞こえてきそうです。
5つ、6つはまだ有り得るのかもしれませんが、あまりにもカゴを増やし過ぎると、どのカゴにいくつ卵を入れたのかや、無事に形を保っているのかや割れてしまったのかの確認等、管理も大変・複雑になるため、あまりオススメはできません。

これが資産三分法が意味することです!

あなたの全ての資産を「仮想通貨に」、または「とあるバイオ銘柄の株式に」と一点集中投資をしていたら、何か大きな暴落があった時などを想像すると本当に怖いですよね。

しかし、これを3つ以上の異なるタイプの資産(アセット)タイプに変えて、保有を続ければ、もし何か一つのアセットタイプにダメージが起こったとしても、そこでお仕舞いとはならず、残りの二つ以上を守ることができます。
また残りのアセットがある程度無事であれば、ダメージを受けたアセットを捨ててしまうのではなく、回復を待つということもできます。

つまり、資産三分法とは、アセットを3つ以上の異なるタイプに変えて保有することで、各アセットの生存確率を高め、アセット全体としての成長を狙っていく方法なのです。

 

異なるアセットタイプとは?

先ほどから異なる資産タイプを保有することが大事と説明していますが、「異なる資産タイプ」とは何でしょうか?

ぐらまま
ぐらまま
仮想通貨のビットコインだけじゃ危なそうだから、イーサリウムも買っておこうか!
ぐらまま
ぐらまま
いやちょっと待てよ、やっぱりリップルも買おう!これで三分法だー!!

ではないのです!!!

これらは全て同じような値動き、リスクを持った同じ仮想通貨という一つのタイプのアセット*なのです。

*同一種のアセットの例として仮想通貨を引き合いに出しましたが、厳密には仮想通貨は拠り所とする価値対象が無いため、アセットに対する投資ではなく投機、つまりギャンブルの対象に過ぎないという辛口批評家もいらっしゃいます。

異なるアセットタイプというのは、異なる値動き、リスク度合いを持ったアセットのことです。例えば、定期預金や国債等の債権、株式、不動産などのことです。

 

資産三分法における代表的なアセットタイプは?

「三 指」の画像検索結果

資産三分法における三つのアセットタイプは、実は「これ!」と決まっているものがありません。

しかしながら、資産三分法ついて説明しているカブドットコム証券によりますと、一般的には「現金」「土地」「株」を指す場合が多い様です。

資産(財産)を異なる性質を持つ3つの資産に分けて投資(保有)するというポートフォリオ理論です。一般には、「現金」「土地」「株」を指す場合が多いようです。一つの性質を持つ資産に投資をしていると、何らかの不確実性(リスク)により大きな損失を出す可能性があるため、投資先を分散することでリスクが分散されるという考え方です。

出典:カブドットコム証券

 

「現金」「土地」「株」というシンプルな言い方をするとシンプルな反面、少々粗っぽく、逆にわかりにくい様にも思いますので、以下表の通り補足します。

「細かくなって、しかも専門的でわからないー??」という方、
ご安心ください!!別記事にて資産の小分類の一つずつが具体的に何を指すのかについても別記事にて紹介しますので、そちらを参照ください。

資産の大分類 資産の小分類
現預金 などの実質ノーリスク資産 現金、銀行普通預金、銀行定期預金、証券会社等のMRF
株 などの金融リスク資産 株式、ETF、投資信託、債券(国債・社債)、外国為替
土地 などの代替リスク資産 不動産、REIT、金・銀・原油等のコモディティ、デリバティブ、仮想通貨

※債券は株式とは異質のアセットなのですが、便宜上、金融リスク資産ということで「株」の欄に入れています。

資産三分法では、「土地」を必ずしも入れないといけないかというとそうでは無く、これら資産大分類から2つか3つを選択するのが定石です。
但し、現預金は必ず入れるようにしましょう(これ重要)!

どうしても増やすことばかりに気が向きがちですが、総資産を金融資産か代替資産(←オルタナティブ資産とも言う)だけの形で保有していると、何か急にお金が入り用になった時に、それら資産の価値が目減りしていると、それらの価値減少を確定した上で換金化しないといけなくなり、損失を発生しやすい状況を生むことになります。

大分類から2つだけ選択した場合、つまり現預金と金融資産、または現預金と代替資産の組み合わせを選択した場合は、金融資産または代替資産の小分類の中から、リスク程度が異なる資産を2つ以上選択するようにしましょう。
(例えば、金融資産の中の株式と債券を選択する等)

これであなたの資産の三分法が完成しているはずです!!

では具体的に、どの程度の割合(ウェイトとも言う)でそれぞれの資産を持てば良いのか、どのようにそれら資産の成長をモニター・微調整していけば良いのかについては、また別記事にてご紹介させて頂きます。乞うご期待くださいー!!

低金利時代を生き抜くサバイバル投資術 ~はじまり編~ある日の出来事。 皆さんもこんな経験があるかと思います。大切なお金を預けているのに得られる見返りが小さいとガッカリ...